こんにちは!フロントエンドエンジニアの市川です。
今回は、Next.js環境にESLint+Prettierを導入する方法ご紹介したいと思います。
目次
ESLintとPrettierって何?
ESLintとは
ESLintは、JavaScriptのための静的検証ツールです。コード内のバグや構文エラーをチェックしてくれます。
Prettierとは
Prettierは、ソースコード整形のためのツール(コードフォーマッター)です。ソースコードの一貫性を保つことができます。
ESLint+Prettierを組み合わせて導入することで、コードの構文チェック〜自動整形を一貫して行うことができます。
何に役立つか?
1番のメリットは、「コードを綺麗に保つことができる」という点だと思います。具体的には、
・早期にバグを発見できる
・複数人での開発時に、メンバー間でのコード記述ルールが統一できる
・コードレビューの時間が短縮できる
・作業スピードが向上する
正直、デメリットは無いと思います。
品質や作業効率の向上に非常に有用なので、特に複数人で開発するときは、導入することを強くオススメします!
ESLintの導入
1. ESlint導入
下記のコマンドを入力します。
yarn add --dev eslint
2. .eslintrcファイルの作成
package.jsonと同階層に.eslintrcファイルを作成し、下記の設定を追加して下さい。
{
"parserOptions": {
"ecmaVersion": 2019
},
"rules": {}
}
3. ESlintの実行
下記のコマンドを入力します。
yarn eslint src
ESLintの設定は以上です。
Prettierの導入
1. Prettier導入
下記のコマンドを入力します。
yarn add prettier --dev --exact
prettierコマンドを実行できるようにするためのPATHを通します。
export PATH=$PATH:./node_modules/.bin
2. package.jsonの設定
package.jsonのscriptsにコマンドを定義します。
"scripts": {
"fmt": "prettier --write src/**/*.js"
}
こちらを定義すると、yarn run fmt
コマンドでPrettierが実行されます。
3. .prettierrcの設定
package.jsonと同階層に、.prettierrcファイルを作成します。
このファイルは、Prettierのデフォルト設定を上書きできます。オリジナルのルールを適用したい場合にご使用下さい。
{
"singleQuote": true
}
以上で設定は完了です!
おわりに
いかがでしたでしょうか。今回は基本的な設定方法のみご紹介しましたが、ESLintでチェックする項目や、Prettierのフォーマットルールをカスタマイズすることも可能です。これから Next.jsで環境構築を始める方の参考になれば幸いです。
今回は以上になります。最後までお読み頂きありがとうございました!