エンジニアの山本です。
今回は、知っているとちょっと便利なPHPのビルトインウェブサーバーについて説明したいと思います。 Mac OS を前提としている部分がありますので、Windowsを使用されている方、ご留意ください。
目次
PHPビルトインウェブサーバーとは
PHPで構築されているシステムの確認を行う際、最もよく使用するのが MAMP や XAMPP だと思います。 これらのツールは、いくつかのソフトウェアをパッケージ化して提供しているもので、
- システムを稼働させるために必要な Apache などのWebサーバー
- サイト上で使用するデータを蓄積するために必要な MySQL などのデータベースシステム
- システムを記述する PHP や Perl などの開発言語
などが全て含まれているので、 WordpressやEC-CUBEを自分のPCで立ち上げる際、まずはこれをインストールすることから始めたという人が多いのではないでしょうか。
PHPビルトインウェブサーバーは、 PHPを使用しているシステムのWebサーバーとして使用することができるもの です。
前提として、PHPがインストールされている必要があるのと、
MySQLなどのデータベースは含まれていないので、データベースを使用する場合は別途起動する必要があります。
もう1つの違いは、 .htaccess
が使用できないことです。Basic認証やリダイレクトの設定を .htaccess
で行なっている場合は、注意が必要です。
使用方法について
ここから、使用方法の説明にうつります。
1. はじめにPHPの確認を行います
ターミナルを開いて、このコマンドを実行してください。
php -v
エラーメッセージが表示された場合は、まずはPHPのインストールを行なってください。
$ php -v
PHP 5.6.31 (cli) (built: Mar 28 2018 11:57:36)
Copyright (c) 1997-2016 The PHP Group
Zend Engine v2.6.0, Copyright (c) 1998-2016 Zend Technologies
このように、PHPのバージョンが表示された方は、PHPのバージョンが 5.4.0 以降であることを確認してください。 PHP 5.4.0 以降のバージョンのみ、ビルトインウェブサーバーを使用することができます。
2. PHPシステムのドキュメントルートへ移動
ターミナルで、PHPシステムのドキュメントルートフォルダへ移動してください。
cd /Users/xxxxxxxx/wordpress/
パスがわからないという方は、ターミナルを開いて、フォルダをドラッグ&ドロップでターミナルに落とすと、自動でパスが入力されるので、そちらを使ってください。
3. サーバーを立ち上げる
立ち上げコマンドはこのようになっています
php -S localhost:8000
実行するとこのように起動完了のメッセージが表示されます。
PHP 5.6.31 Development Server started at xxx xxx xx xx:xx:xx 20xx
Listening on http://localhost:8000
Document root is /Users/xxxxxxxx/wordpress/
Press Ctrl-C to quit.
ドキュメントルートとURLを確認して問題なければ、ブラウザでアクセスします。
4. 終了するとき
終了する時は、 Ctrl-C
でサーバーのプロセスを閉じます。
終わりに
私はこれを使って、自分でスクリプトを作成してMySQLの立ち上げとPHPサーバーの立ち上げを簡単に行えるようにしています。
覚えておいて損はないので、ぜひ一度試してみてください。
スクリプトの例です ↓